ちょっと怖い『3匹の子ぶた』

3歳4ヶ月。

1歳7ヶ月のときからプリスクールに通い始めたSmileですが、そのときに初めて読み聞かせてもらったのが、The Three Little Pigs (『三匹の子ぶた』)。原作に近いこの絵本、有名なディズニーのお話と違い、ちょっと怖い物語になっています。

お金のないお母さんぶたは、3匹の子ぶたが自分たちの力で生活できるように、外の世界へ送り出します。

1匹目の子ぶたは、わらで家を建てます。でもあっけなくオオカミに吹き飛ばされて食べられてしまいます。

2匹目の子ぶたは、木の枝で家を建てます。それもまたオオカミに吹き飛ばされて食べられてしまいます。

3匹目の子ぶたは、レンガで家を建てます。同じようにオオカミは吹き飛ばそうとしますが、レンガで作られた家は頑丈でびくともしません。

どうにかして3匹目の子ぶたを食べたいオオカミは、あれこれ知恵をつかって、子ぶたを呼び出そうとしますが、いつも子ぶたの方が一枚上手。

最後は、あっけなく子ぶたに食べられてしまうオオカミ。ちょっと残酷ですが、なぜかSmileは大好き。

ハッピーエンドで終わる物語も良いですが、原作に近い物語も味があって、わたしも気に入っています。

下の音声は、2週間ほど前に録音したもの。2歳になる前から何度も何度も読んでいるので、覚えているフレーズは一緒に読んでもらっています。

[youtube https://www.youtube.com/watch?v=XkLXB1fTRZY&w=560&h=315]

そして、この物語をオオカミの目線で書いたものが、The True Story of the Three Little Pigs(『三びきのコブタのほんとうの話』)。

『3匹の子ぶた』では、悪の象徴として描かれてきたオオカミですが、それには背景があり、書き手によって、事実はいかようにも変えられるということも伝わってきます。メディア・リテラシーに関しても考えさせられ、なかなか興味深い内容です。

まだ少しSmileには難しかったようですが、繰り返し一緒に読み、子ぶたからの視点だけでなく、オオカミの視点から見た物語を考えられたらと思っています。

コメント

  1. きぃぴぃ より:

    3匹のこぶたはムスメが本当に大好きな絵本の1冊です。最初読んだのが原作に近いものだったので、幼稚園で今風な結末にであった当初は大泣き(^_^;) こんなの違う‼︎と。

    でもそこからいろんな昔話を読んでいくうちに解釈はひとつではないことを彼女自身も考えいまではかなりおかしなパロディーまで披露するように(^。^) 彼女のなかの秩序に違った風を入れてくれてわたし自身も想い出深い作品です。

    ご紹介の英語版もみせてみようと思います!ありがとうございます(^^)

  2. Mariko より:

    きぃぴぃさん

    コメントありがとうございます!確かに、少し大きくなってから原作を読むと、余計怖いかもしれませんね・・・^^; Smileもまだ怖いもの知らずの頃だったから平気だったのかもしれません。

    お嬢さんの想像の世界、気になります!子どもの無限の想像力あるいは創造力は素晴らしいなぁ^ ^

  3. Ellie Tomimoto より:

    Marikoさん、Ellieです!
    早速おじゃましています^^

    3びきのこぶた、息子も大好きだったんですが、
    どちらかというとオオカミになりたかったようで、
    息を吹くシーンを何度も練習してました笑

    オオカミ視点の絵本、すごく気になります!
    確かにオオカミはブタから見たら悪者ですが、それぞれの立場に立って考えてみようね、という題材には持って来いですね〜。
    早速チェックしてみまーす。

    • Ellie Tomimoto より:

      Marikoさん、連続投稿すみません、Ellieです。
      Marikoさんがご紹介されているオオカミ視点の絵本と3びきのこぶたのお話、私のブログでも紹介してよろしいですか?
      実は絵本の記事で3びきのこぶたは書いていたのですが、オオカミ視点のはなかったので、ちょっと読んでみてから付け足したいなぁと思いまして。。。
      もちろん、その時さしつかえなければですが、Marikoさんのこのブログも紹介させてください!
      よろしくお願いします^^

      • Mariko より:

        Ellieさん

        コメントありがとうございます!もちろんです。嬉しいです。

        オオカミの視点のもの、Youtubeで動画もあるのですが、読んでる方(男性の方)の読み方がまた面白くて、ぜひチェックしてみてください🎶

        https://m.youtube.com/watch?v=vB07RfntTvw

        オオカミ視点のものは、わたしの方がかなり読み込む必要があるなぁと思いました。でも新鮮でとても勉強になります^_^

    • Mariko より:

      Ellieさん

      息子さん、オオカミになりたかったんですね。かわいい!文章一つとっても、韻を踏んでいて覚えやすいし、楽しいですよね^ ^

      • Ellie Tomimoto より:

        Marikoさん、
        ご承諾ありがとうございます!
        オオカミ版のYouTube見ました!面白かったです笑
        忘れた頃に記事を書くと思うので、また直前にお知らせしますね^^
        まずはオオカミ版絵本を手に入れねば。。。

  4. Jun より:

    ちょうど、前に図書館で借りたのが原作と近いこの本だったのかも〜
    「私が知ってる話とちがう!?あれ〜」と、思ってたんですけど、原作だとこうなんですね(^◇^;)
    ついつい私が拒否反応出てしまいましたが、色んなバージョンがあることを知って、それぞれ読んでみて、自分の好きなバージョンを見つけるのも楽しいかも♪

  5. Mariko より:

    Junさん

    コメントありがとうございます!そうなんですよね。好みの問題もあるかもしれません^^; わたしは、怖いもの、ハッピーエンドじゃないものも結構好きで、Smileもその影響でそういう本も好きなのかもしれません。

    自分の好きなバージョンを見つけるの、いいですね!色んな発見もあるかもしれませんね♪

  6. yoyo-dream より:

    えー!?三匹の子ブタって本当はこんなお話しだったんですね(T^T) うちの子たち、3人兄妹だから、毎回、自分が3番目のブタになりたがります。順番に名前を変えて読んでいますが、最初の2匹は狼に食べられてしまうと知ったら、3番目になって自分だけ助かるのも悲しむかも〜(T_T) 確かシンデレラの結末も継母を鉄板の上で死ぬまで踊らせるっていうのが原作でしたよね。

    • Mariko より:

      yoyo-dreamさん

      そうなんですよ〜。結構、おとぎ話って残酷なものが多いですよね・・・^^; でも確かに3人兄妹に当てはめたら、この絵本はちょっと悲しんでしまうかも・・・。いやはや、絵本選びは悩ましいですね。

  7. yoyo-dream より:

    ごめんなさい!継母を死ぬまで鉄板で躍らせるのは白雪姫でした。さっきテレビでカタールのインターナショナルスクールで白雪姫がわいせつという理由で図書館から撤去することになったと言ってました。どこがわいせつなのか分からず調べてみたら、その鉄板の結末が白雪姫だと発見!(結局わいせつ箇所は分かりませんでしたが)さらに白雪姫のお母さん、継母ではなく実母。しかも殺すよう命じたのは白雪姫がわずか7歳の時で、お母さんは20代だったかもという説もあるそうです。シンデレラは結婚式の時、鳩がお姉さんたちの目をつつき失明するんですね。やっぱり怖い結末ですね〜( ゚д゚)

    • Mariko より:

      yoyo-dreamさん

      なんと恐ろしい・・・。日本の童謡もそうですが、昔のものはちょっと恐ろしさや悲しさがありますよね。きっと考え方が今とはだいぶ違ったのでしょうね。でも、そういう部分も、怖いものみたさで、ちょっと惹かれたりします^^

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