3歳3ヶ月。
7~8回に渡って、Smileが取り組んできたSeasons Book(四季の本)が先週完成したようで、お迎えに行くと、自慢げにわたしのところへ見せにきました。
基本的に、わたしがSmileのお仕事を見ることはあまりないのですが、他の子どもと一緒に何度も取り組んできたので、完成されたものを見ると感慨深いものがあります。
Smileが文化教育のお仕事を始めたのは、2歳10ヶ月のとき。初めは、四季の感覚なんてほとんどなかったのに、気が付いたら季節や月の感覚が身に付いてきていることに驚きを覚えます。
Seasons Book(四季の本)は、大まかに5段階に分けて取り組んでいきます。毎回の取り組み時間は10分程度。
① 導入(2〜3回、①を繰り返します)
ラミネートされた、季節ごとの写真を一緒に確認します。
- わたし: 《冬の写真を手に取り》What do you see in the picture?(写真の中に何か見える?)
- こども: Snowman! (雪だるま!)
- わたし: That’s right! What else do you see?(他には?)
- こども: Snow! (雪!)
- わたし: Right! When do you see them? In winter, summer, fall, or spring?(そう!雪だるまや雪はいつ見れる?冬?夏?秋?それとも春?)
- こども: Spring? (春?)
- わたし: We see them in winter.(冬に見れるよ)
- こども: Winter.(冬)
- わたし: 《写真の雪を差しながら》Do you think it’s hot or cold in winter? (冬は暑いと思う?寒いと思う?)
- こども: Cold! (寒い!)
こんな風にして、写真を見ながら、こどもと一緒に写真が表す季節を一緒に考え、季節ごとに色の違う画用紙(春=緑、夏=青、秋=赤、冬=白)の上に、写真を置いていきます。
② 本作りのために、春の写真をおさらいして(写真を描写できるか、季節を言えるか、行事の名前を言えるか)、写真をハサミで切り抜きます。
③ 夏の写真をおさらいして切り抜きます。
④ 秋の写真をおさらいして切り抜きます。
⑤ 冬の写真を切り抜き、製本。文字が書ける子は、一緒に季節の名前を書きます。書けない子は、大人と一緒に書きます。
文化的なものは、生活を通して自然に理解していくものでもあると思いますが、こうやって、体系立てて学ぶことで、より良く自分を取り囲む世界を理解できるのかなと感じます。
今はまだ点と点かもしれませんが、1年後、2年後にでも点と点が繋がればと思います。
(ハサミを使う、糊で貼るという単純な作業にも成長を感じます)
コメント
これは壮大なプロジェクトですね!
夏になる頃には冬を忘れ、冬になる頃には夏を忘れてしまいそうな子どもにはとてもいいですね。素敵です:)
Honoさん
ありがとうございます!そうなんです。一見、模造紙に切って貼っただけという感じで、派手さはないけれど、子どもの中で繋がってくれたらいいなと思うばかりです。