自分の経験で言っても、Smileを見ていても、言語の発達と性格は大きく関わっていると感じます。
Smileは気が強く自己主張も強く、話すのが大好き。「ちょっと話すのをやめて」と言わない限り、ずーっと話しています。
語学に向いている性格です。「知りたい!」と思ったら、答えを得るために質問し、新しく習った情報をすぐ次の発話で使います。
自分の意見を通すために、今持っている言葉の引き出しを駆使して自己主張します。
でもわたしはそうではありませんでした。今でも覚えていますが、幼少期は、間違った返事はしたくないので、正しい答えを自分で見つけるまで「沈黙」を通すような性格でした。
でも語学に向いていなかったか?と言われたら、必ずしもそうではないと思っています。内気な性格なりに、言葉を吸収し、自信がついてから発話する。活発な子どもとは違う方法で言語を学んでいたのだと思います。
子どもが言語を習得するには3段階あると言われています(Dunn 1994)。
- 沈黙期
- 中間期
- 脱皮
Smileの「沈黙期」はおそらく0歳のとき。発話が顕著になるあたりから、「中間期」に入りチャンク(決まり文句)を使い出し、今は「脱皮」の時期で、自分で英語を組み立てて話しています。
これは子どもによって、かなり変わるもので、「沈黙期」が長い子もいるし、”Don’t〜!”や”It’s mine!”などの決まり文句は言えるけど、長い文は言えない「中間期」が長い子もいます。
その子の発達スピードなので、気にすることはないのかなと思いますが工夫は出来ると思います。
「沈黙期」が長い子には、発話を促すような質問をする。たとえば、こんな感じ。
- わたし: Would you like water?
- こども: (黙ったまま)
- わたし: Yes please? No thank you?
- こども: Yes please.
- わたし: Here you go.
「中間期」が長い子には、定型句でない語りかけをする。
- こども: I want it.
- わたし: You want what?
- こども: Water.
- わたし: Can I have water please?
- こども: Can I have water please?
- わたし: Here you go.
(Dunn, O (1994) Help Your Child with a Foreign Language: A Parents’ Handbook. Tokyo: The Simul Press.)
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