文字読みへの道 ④:英語の音は入った。その後は?

言語習得・英語教育

今回は、❹『英語の音が入ったその後』について。

フォニックスの手始めとして、アルファベットの音が入ったけれど、文章を読むのに何をすればいい?

ということについて書いてみたいと思います。

Mari
Mari

繰り返しになりますが、「これをすれば読めるようになる」ということではなく、

 

ご家庭で読みの取組みを考える際に、何となく子どもが自分で読むまでの流れが分かれば嬉しいです(カリキュラムによってフォニックスの取り入れ方は変わるので、あくまでも家庭向けに書いてます)

 

 目次
  1. フォニックスの導入時期
  2. サイトワードとフォニックス、どちらが先?
  3. 英語の土台がない子はどうする?
  4. 音は入った。その後は?

1. 音が入ったかを再確認
「アルファベットの音は入っている」場合、自然に読み出す子もいれば、サポートが必要な子もいます。
なので、「うちの子、ちゃんと音は入ってるのかしら?」と分からなければ、ちょっと面倒かもしれないけれど、アルファベットを見せながら本当に音が入ってるかを改めて確認するのも一つの手かなと。
たとえば、bを見せながら、
“What does B say?”と聞いて、”b, b, ball. (ブ、ブだけでもOK)“などとを言えれば、音が入っている一つの目安かもしれませんニコニコ
 2-1:  3文字単語へ
音が入ったら、3文字単語を読む練習に入る方も多いかと思いますが、3文字読みにもいくつか方法があります。シンセティックフォニックスが推奨しているものの一つに、blending(音をブレンドする)というのがあり、
アナリティクフォニックスが推奨しているものの一つにword familyというものがありますが、子どもによって合う方を使うといいのかなと思います。
私の場合は教室ではワードファミリーを使っていますが、娘の時はブレンディングを主に使っていましたニコニコ
 2-2: ブレンディング
ブレンディングは、その名の通り、一つ一つの音を繋げて単語に結びつけるという方法。単独の音を段々とブレンドしていって、1つの単語として意識すること。
下の動画のような感じですね。

ある学校での一コマを映した動画もありました。

こんなアクティビティをやるのも教室内では楽しそうですが、家庭でやるとなるともうちょっと遊び感覚の方がいいかもしれません爆  笑

わたしの場合は、娘と歩きながら、目に入るもので当てっこゲームをして遊んだりしていました。

バスが目に入ったら、

“B—U—S. What did I say?”と娘に聞いて、

娘は音をブレンディングしながら、わたしが言った言葉を推測する。

ニコ “b–u–s. Bus! “(ブ….ア….ス…バス?)

ニコニコ “That’s right, ‘bus’!”(そう、バス!)

そうやって家でも外でも周りにあるもの(フォニックス読みできるもの)でブレンディングをして遊んでました。

市販のフラッシュカードも活用できますね。

Usborne社のもの。厚紙で使い勝手が良かったフラッシュカード。裏に文字だけ、表に絵+文字(写真のようにブレンディングしやすいように一音一音の間にスペース有り)があるので娘とはカルタのようにして遊びました。

ジョリーフォニックスのフラッシュカードです。手元にあるものの、ジョリーフォニックスは積極的には使っていなかったため、あまり出番がありませんでした。

こちらもジョリーフォニックスのものでRead and Seeパック。薄い本が12冊組みになっています。左側に文字だけ、右側に絵が隠されています。めくると絵が出てくる仕組み。読みを確認するという意味では使えるかもしれません。

動画が出てきたので、載せておきます。

 

 2-3: ワードファミリー
ワード・ファミリーというのは、”family”という名の通り、単語の中に似た音の組合せがあるもの。このワード・ファミリー、全てやろうとするとかなり時間がかかるので、
代表的なものを選んでやるだけでもいいのかな、と個人的には思います。
たとえば -atのファミリーは以下の通り:
at
cat
mat
pat
rat
sat
一つ一つの音が分かっていて、且つ-atの読み方が分かれば、上の単語は負担なく読めるようになるという訳です。
こちらのサイトによると、頻出のワード・ファミリーは37通りあって、全てやると500単語は読めるようになるとか(そこまでする必要もないとも思いますが爆  笑
【Little Foxの動画】
娘には見せたことはないですが、下の動画は教室の子たちに宿題の一環で家で見てもらってます。シリーズになっているので、全て見たい方はコチラを。

【Starfallのサイト・アプリ】
人気のStarfallのアプリやサイトでもこのワードファミリーを学ぶことができます。
動画と違って、自分でも文字を動かしたりできるので、ちょっとインタラクティブになるかもしれないですね。
【絵本】
娘への文字の導入で大活躍したのが、こちらのDr.Seussのリーダー本。

子どもがクスクスっと思わず笑ってしまう内容で、言葉が全部韻を踏んでいる(ライミング)ニコニコ

 

 3. その他のフォニックスルール

cake

train

catやmatなど、短母音の単語を読めるようになっても、上のような単語を読むためにはまた別ルールが必要というのもフォニックスの難しいところあせる

沢山のルールがあるので全部やってももちろんいいのですが、その分 時間はかかるし、例外も多く、全部やっても結局 「覚えないと読めないじゃん!」っていう単語もあります笑い泣き

なので、ルールに縛られすぎず、ある程度子どもが読めるようであればルールは飛ばしてもいいのかなと。

個人的にこのルールは知っておくと後々 楽かなと思うのはこの3つ:

ダイヤグリーン サイレントe(マジックe)

ダイヤグリーン 礼儀正しい母音(polite vowels)

ダイヤグリーン 2文字子音 (consonant digraphs)

 

サイレントe

サイレントeは、単語のお尻にeがある時は、eは読まずに、その前の母音がアルファベット読みになるというもの。上の単語で説明すると、

cake

aはフォニックスルールだと、「ア」になるけれど、お尻にeがあるので「エイ」になるというルール。3文字に慣れすぎている場合は、ここでちょっと時間を要するかもしれません。

cakのときと、

cakeのときでaの音が変わるというように比較するのもわかりやすいです。

 

礼儀正しい母音

これは、母音が2文字続いているときは、2つ目の母音は読まずに、1つ目の母音はアルファベット読みになるというもの。これも上の単語で説明すると、

train

2つ目の i は読まずに、a「エイ」になる。

フォニックスの方法によっては、サイレントeや2文字母音で説明せずに、Long iとかLong aなどと言った呼び方をするのですが、子どもが混乱しないように、どちらの方法で教えるか統一するといいかもしれませんニコニコ

2文字子音

このルールも、子どもが「そういう読み方があるんだ」と分かったらいいと思うので、しっかりやる必要もあまりないのかなと。

これは、2つの子音が合わさって1つの音になるというルール。

sheep(sとhでシという音)

chin(cとhでチという音)

white(wとhでヲゥという音)

bath(tとhでス/ɵ/という音)

それ以外のルール

これ以外にも、iceのようにc だけど「シー」と発音するソフトcのルール、gingerのように g だけど「ジュ」と発音するソフトgのルール、night やfightのように発音しないghのルール…

色々やっていると逆に混乱する場合もあるので、フォニックスは程々で、ある程度読めるようになったらそこまで縛られる必要もないのかなと。

 4. 単語からセンテンスへ

こうしたフォニックスルールと平行して進められるのが、サイトワードなのかなと思います。サイトワードに関しては、以前まとめた記事があるのでそちらを読んでいただければと思いますニコニコ(『サイトワードとフォニックス、どちらが先?』)

3文字をスムーズに読めるようになったら、リーダー本を活用して実際に読む練習を始めるといいのかなと思います。

リーダー本には色々ありますが、フォニックスに特化したもの、サイトワードに特化したもの、どちらも混ざったものと色々と質が変わってくるので、上手に使い分けるといいと思います。

【フォニックスに特化したもの】

 

Bob BooksPrimary Phonicsもがっつりフォニックスという感じ。

 

こちらはBob Bookの中身。

腰を据えてやるにはいいのかなと思います。Bob Bookは娘には使う機会がありませんでしたが、Primary Phonicsは、1日5分程度やってました。

 

Cliffordシリーズも人気ですね音譜

 

I Can Readからもボックスが出ていて、これはPinkaliciousのキャラクターのもの。

ただ、注意点としては、こういったボックスでキャラクターものは、とても可愛いのですが、Phonicsに特化しているとはいえ、かなり読みづらい単語も混ざっていたりするので、ある程度、基礎がついてからでないと読めないあせる

【サイトワードに特化したもの】

 

Nonfiction SIght Word Readersはレベル別になっていて、写真なので楽しいですがちょっとSight Word Readersに比べると若干難しめ。

【混ざったもの(Guided Readers)】

こちらもレベル別になっていますが、フォニックスやサイトワードというよりどちらも入っていて、読み始めの時にちょうどいい感じニコニコ

こういった薄手のもので読み慣れたら、少しずつStep Into ReadingI Can Readなどのリーダー本に移行していくといいかもしれません。

探すと本当に色々出てくるリーダー本。もちろん文字読みのためだけでなく、語彙を身につけるためにも使えますね。

始めは語彙のインプットとして、そして文字を読む年齢にさしかかったら、読みの練習のために再度読んでみる。色々と使い分けるのもいいかもしれませんニコニコ

…とここまで書いてきましたが、フォニックスは文字と音を繋げるためのシステム。あまり縛られ過ぎても流暢性が身につきません。

またフォニックスは絶対必要とも思わないですが、子どもが書く段階になったときに役立つこともあるので、基本だけ抑えておくのもオススメです。

ほどよく付き合っていく、ぐらいでもいいのかなと思いますキラキラ

 参考文献

・松香洋子(2015)『mpi フォニックス認定試験:知識編』.株式会社mpi.
・村上加代子(2018)『読み書きが苦手な子どものための英単語指導ワーク』明治図書.

コメント

  1. […] 『文字読みへの道④:英語の音は入った。その後は?』 […]

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