今日は❸『英語の土台がない子はどうする?』について。

Mari
英語教室では、新しく入ってきた生徒さんで英語の経験がなかったりなど、こういうケースも多いんじゃないでしょうか?
- フォニックスの導入時期っていつがいいの?
- サイトワードとフォニックス、どちらが先?
-
英語の土台がない子はどうする?
- 音は入った。その後は?
これは、『1〜2歳のバイリンガル育児』でも書きましたが、質の高いインプットを与えて土台を作る方が大事なのかなと。



こういったものを通して、まずは音に慣れる。視覚から学ぶことが多い大人の学習者とは違い、子どもは耳からの情報が頼り。そして、聴き取れない言葉は読めてもイメージが湧かないですよね。
発話に繋がるインプットというのは、大量にインプットを与えることではありません。たとえば、りんごを見せて、下のように流暢に話しかけて効果的なのは、ある程度 英語の土台がある子。
“It’s red and round. What fruit is this?”
(赤くて丸いね。何の果物?)
でも、土台がない子は「??何を言ってるの?」となりますよね。
りんごを見せて、”Apple!”とだけ言う。寒い時に震えるそぶりを見せて、”Cold!”と言う。そうやって基礎単語を積み重ねていき、口に出して言えるように促す。聴いて分かるようにする。
口に出して言える。そういう単語は文字で目にした時も理解しやすいのではないかなと思います

土台を作ると同時にできるのが、まずはアルファベットの名前、それからアルファベットの音に慣れることではないかなと思います。
❶ アルファベットの音に親しむ
❷ (アナリティックフォニックスを参考に取組みをするなら)フォニックスの歌でアルファベットの名前に親しみながら音を入れていってもいいかもしれません。
わたしは教室ではフラッシュカードを使って導入しますが、娘の時はお風呂に貼ったポスターを使いながら、お風呂に浸かりながら一緒に歌ったり、外出時に歩きながら歌ったりしていました。
“A is for apple, a, a, apple.”
という感じです

すでに知っている方も多いと思いますが、補足すると、A(エイ)はアルファベットの名前、a, a(ア、ア)はアルファベットの音ですね。
小文字はなかなか入りづらいので、この時に小文字に触れておくといいかもしれないですね

年齢が低ければ、なぞったり、粘土で作ったりして形を認識するのは楽しめていいと思いますが、文字を書かせることはしなくていいと思います(でもこの時期、子どもがお絵かき感覚で書くうねうねの文字、可愛らしいですよね)。
英語の土台がない子は、まずは音に慣れて土台づくりが大事になってくるのかなと思います。
小学校高学年にもなれば、「耳から学ぶ」といった聴覚からの学習方法ではなく、大人の学習者のように視覚から学んだ方がいいケース、日本語を介して理解を深めるケースもあるかとは思います。
でも幼児期は、音を入れる前に読み書きから入ってしまうと、勿体ない。たとえ、読めるようになっても読んでいる内容が分からなければ、本人にとっても負担は大きい

だから読む練習も書く練習も、土台がついてからの方が わたしはいいんじゃないかなと思います

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