5歳10ヶ月。
先日、洋書セールに行ったときに、自分用にも一冊本を買いました(過去の記事『洋書セール今年も』)。
少し前に話題になった本で、”Wonder“という本です。一緒に行ったお友達が「とてもいい」と勧めてくれました。
平易な英語で書かれているのもあってか、読み始めたら どんどん話に引き込まれ、止まらない。何より内容が素晴らしいと思いました。
驚いたり、悲しんだり、興奮したり。読みながら こんなにも感情が動くのは久しぶりでした。
生まれつき顔に障害を持つ 主人公のオーガスト。
手術をするために入退院を繰り返していたので、学校には通ったことがなく、お母さんがホームスクーリングをしていました。
10歳になって初めて、普通の小学校に通うことになります。そこでオーガストはいじめにあったり、嫌な目にもあいますが、心を通わす友達もでき、
少しずつオーガストを取り巻く世界が変わり始めます。
バスや電車など、移動時間に読んでいたのですが、所構わず涙がポロポロ。何度も感極まる箇所がありました。
そして読みながら、2年後でも3年後でも、Smileにもぜひ読んで欲しいな と強く思いました。
「人と違うってどういうこと?」というのは、バイリンガル育児でもSmileと何度も話し合ってきたこと。
でも、オーガストのように自分は望まなくても、奇異の目で見られたり、いじめられたり、「人と違う」ことで差別され 苦しんでいる人も世の中にはいる。
そういう人の立場になって考えられる想像力も育って欲しい。そう思いました。
このお話の中で、ジャックという男の子が登場します。
いじめる側と いじめられる側の間に立たされますが、自分の中の 本当の気持ちに従い、オーガストの親友となります。
当然、いじめる側には絶対なって欲しくないですが、じゃあ、Smileがジャックの立場に立ったとき、どうするだろうか?
オーガストの立場に立ったとき、オーガストのように負けない強さと優しさを持っていられるだろうか?そういうことも考えさせられました。
タイトルの”wonder”には「奇跡」という意味があります。
主人公のオーガスト、そして彼を見守る家族や友人も 「奇跡の人」だなぁと読み終えて感じています。
本の中に、こんな言葉が出てきます。
When given the choice between being right or being kind, choose kind.
(正しいことをするか、親切なことをするか、どちらかを選ぶのならば、親切であることを選びなさい)
このテーマは本のあらゆるところで 出てきます。
わたし自身、今でも 「どうすればよかったかな」と悩むことが沢山あります。この本は そんな迷いにヒントをくれた気がしました。
下の動画では、映画でオーガストを演じるジェイコブくんと、母親を演じるジュリア・ロバーツがインタビューに答えています。
ジェイコブくん自身が演じた、オーガストに対する見方がとても印象的でした。
地元の映画館でまだ上映されているようなので、両親とSmileと観て来ようと思います。
とても気の合うEちゃんと。今回のサマースクールで また更に繋がりが深くなった気がします。
小学校でも、プリスクールのお友達やEちゃんのように、気の置けない お友達ができるといいなぁ。
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