英語格差という問題

4歳11ヶ月。

Smileへ語りかけ中心のバイリンガル育児を初めて、3年以上が経ちました。

今、Smileにとっての英語は、日本語と同じように「自分の言葉」として感じているように思います。

バイリンガル育児を続けて一番 良かったと思うのは、英語を話せるようになったことではありません。

もちろん、英語でも自分の気持ちを表現できるようになったのは嬉しいことです。

でも それ以上に大事なのは、「英語を話すことは 特別なことではない」し、「英語を話さない人もいる」ということを何となくでも分かってくれていることです(過去の記事『ネイティヴへの憧れ』)。

わたし自身、英語を教えて10年以上、常に頭の片隅から離れなかった、English Imperialism(英語帝国主義)という概念。

グローバル化の背景には 白人社会による植民地支配があり、英語教育は もともと政治的・軍事的な意味合いが強かったということ。

英語の浸透によって なくなりつつある言語や文化もある ということ(過去の記事『アメリカの歴史に触れる』)。

英語を教えるということは、少なからず そういった英語の文化も持ち込む ということ。

「英語ネイティヴが優位」や「英語は訛りがない方がいい」というようなメッセージを生徒さんが受け取らないように気を付けてきました。

Smileに対しても同じです。

ネイティヴ/非ネイティヴの垣根をなくすことはもちろんのこと、英語力で誰かと比べて優劣をつけることはないように気を付けてきました。

Smileが大きくなって、「もっと英語力をつけたい」とか「ネイティヴのように英語を使いこなしたい」と自ら思うのは構わないと思っています。

あるいは、実際に社会に出て、高い英語力を求められたり、英語力によって待遇が左右されるかもしれません。

でも、優劣も何も知らない小さい頃に、周りから 「格差がある」というようなメッセージを受け取ってしまうのは、不必要なことだと感じます。

日本語でも 英語でも 何語でも、同じコミュニケーションのツール。優劣はありません。対等です。

そうは言うものの、今だに影響力のあるメディアを通して発信され続ける「英語優位」、「ネイティヴ優位」、「バイリンガル(マルチリンガル)=すごい/優れている」というメッセージ。

そういった、英語格差に繋がる考え方を 大人が まずなくす必要があると感じます。

お互いに対等な立場にいるのだと 子どもたちが感じられるような社会をつくる。

そのためにも英語講師としても 親としても  意識し努力し続けなければなぁ と思う日々です。


あと2週間で5歳。地元の公立小学校に入るまで1年半です。

(参考文献)