おうち英語ほどではないけれど

4歳9ヶ月。

わたしの家族がアメリカから日本に帰国したとき、わたしは5歳半、姉たちは9歳半のときでした。

双子の姉たちは すでに小学校4年生だったので、洋書を読んだり、アメリカのドラマを観たり、お互いに英語で話したりして英語を維持していたように記憶しています。

わたしの場合はというと、英語を忘れないようにと、母がお風呂の時間に英語の歌を歌ったり、英語で話しかけたりしてくれましたが、

英語を話すのを わたしが頑なに拒否。母も無理強いはしませんでした。

嫌だった理由は、アメリカにいるときは母親との会話は「全て日本語」。急に英語で話しかけられて、それが恥ずかしくて仕方がなかったのです。

いわゆる「情意フィルター(苦手意識)」が上がっていた状態だったのだと思います(関連記事『心地のよい言葉とは』)。

日本語で母と子の関係ができているのに、そしてお友達とも日本語で関係が築けているのに、「なぜ今さら英語なのだろう?」というのが当時のわたしの気持ち。

幼かった わたしにとって、自分の言葉の一つと思っていた英語が「日々 抜け落ちていく」ことは恐怖でしかありませんでした。

失いたくないけれど、自信がないので家族の前で使いたくない。当時はそういった気持ちでした。

それでも、わたしの英語に対するモチベーションが下がらなかったのは、英語が常に周りにあったから。

アメリカに住んでいたときから、フランク・シナトラ、エルビス・プレスリー、カーペンターズ、オールディーズなどの洋楽が常にかかっており、

日本に帰国してからも、姉が好きだったマドンナやシンディ・ローパーが車の中で いつも流れていました。

そして両親ともに映画が大好きだったので、洋画は 全て英語。吹替えは観たことがありませんでした。

面白そうな映画があれば、週末は家族で映画館へ。

家族揃って大好きだったテレビドラマは、若かりし頃のマイケル・J・フォックス主演の『Family Ties(ファミリータイズ)』。

1980年代のsituation comedy(コメディを基調としたドラマ)です。

幼いわたしは、英語圏で暮らしていたとはいえ、内容も全て分かるはずがありません。でも、聞こえてくる音を頼りに、一生懸命 内容を理解しようとしていたのは覚えています。

もう一つ、記憶に強く残っているのが、絵本の音源の掛け流し。

家には、母が買った英国レディバード社の絵本セットがあり、わたしは暇さえあればテープを自分でかけ、絵本を眺めていました。

当時6歳だった わたしは、3文字を読むのがやっとだったので、もちろん文は読めません。でも これも、目と耳から入ってくる情報から ストーリーをなんとなく理解するといった感じです。

LB125.jpg

記憶を頼りに検索してみたところ、どうやら上のセットのようです(いずみ書房のサイトはこちら)。

アメリカでも、日本昔話のテープを繰り返し繰り返し聴いていた わたしにとっては、かけ流しは遊びの一貫でした。

今では、親子英語、英語育児、おうち英語、バイリンガル育児といった表現を よく目にしますが、

そういった取組みほど 積極的ではないにしても、英語に囲まれた生活を作ってくれた両親に感謝です。

Smileは あと2ヶ月で5歳。わたしがアメリカから帰国した歳になります。

帰国当時のわたしよりも はるかに英語を操れることは うらやましい限り。

これからも Smileが英語を「自分の言葉の一つ」として感じられるよう、環境を整えていきたいです。

大好きな コーヒーショップの お兄さんとお姉さん。

こうやって、言語や文化に関わらず、多様なバックグラウンドの人と繋がれる環境も 大事にしたい。

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