読む量が増えるとき

4歳7ヶ月。

ここ数日、Smileの読む量が以前に比べて 格段に増えました。

「格段」と言っても、バスでの移動中(30分)に読む本が、1.5冊から3〜4冊に。

以前だったら、1冊読み終わり、2冊目の初めで「疲れたから、また今度にしようかな」と言って置いていました。

それがここ数日で、2冊読み終わっても “I want to read another book.(もう一冊読みたい)”と3冊目、4冊目を手に取るように。

もちろん、読めない単語は時々 出て来るので横から手伝いますが、スムーズに読めるところは 淡々と声に出して読み進めます。

ここ数ヶ月、読む練習は、Smileの やる気と疲れ具合で量を決めていました。多くても一日2冊程度。

負担に感じてしまい、「楽しくない」に繋がって欲しくなかったし、わたし自身もエネルギーを使うからです(過去の記事『エネルギーを使う自力読み』)。

でも、この毎日の「ちょこっと」が積み重なり、持久力がついてきたのだなぁと感じます。

Smileが読んでいるのは、”The Ghost Who Was Afraid of Halloween(ハロウィンが怖いオバケ)”。おうち英語のお友達が貸してくれたリーダー本です。

二重母音やサイトワードも多いですが、繰り返しも多いので、読みやすいようです。


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おうち英語繋がりのお友達とランチ会へ向かう途中。いつも刺激をくれる おうち英語のお友達に感謝です。

通りすがりのアメリカ人と

4歳7ヶ月。

いとこのSくんとアメリカで『モアナ』を観て以来、すっかり『モアナ』の歌にはまっているSmile。

以前、お友達とのお泊り会でも、大好きなお姉ちゃんがモアナの歌詞カードを持っているのを見て、モアナ熱が再燃。

「わたしも欲しい」とSmileから催促され、歌詞カードを作ったのですが、

その喜びようと言ったら ものすごく、ここ一週間で歌詞もだいぶ覚え、メロディなしでも読めるくらいに。

そして昨日、出張レッスンの帰り。電車の中でのこと。

歌詞カードを見ながら、”How far I’ll go“を歌うSmileの横で、わたしはウトウトしかけていました。

ラッシュ時で電車は結構な混み具合だったので、「ちょっと声が大きいな。もう少し声を小さくするように言おうかな」

そんなことを思って目を閉じていたら、突然、Smileと一緒に”How far I’ll go”を歌う声が。

びっくりして目を開けると、Smileの前には しゃがみ込んで一緒に歌う白人の女性の姿。

Smileもびっくりしたようで、大きく目を見開き 女性を凝視。

  • 女性:You were singing very well. I was listening to you, and I was like, “Wait, I know this song!”(とっても上手に歌ってたわよ。あなたが歌ってるのを聴いていて、「あら、この歌知ってるわ」と思って)
  • Smile: 《恥ずかしそうに笑う》
  • 女性:I saw it once.(一回 観たのよ)
  • Smile: I saw it three times with my cousin!(わたしは いとこと3回観たよ)
  • わたし:《女性に向かって》Um, she watched it with her cousin in America.(彼女の いとことアメリカで観たんです)
  • 女性:《Smileに向かって》So you live in America?(じゃあ、アメリカに住んでいるの?)
  • Smile: No. I live in Japan. Do you live in America?(ううん。日本だよ。アメリカに住んでるの?)
  • 女性:I used to. But now I live in Japan.(昔はね。でも今は日本に住んでるのよ)

その後も、自分が飼っている鳥の話や、科学者の友達の話を Smileにしてくれたのですが、

熱心に話すあまり、自分の降りる駅を乗り過ごしそうになるほど。

その女性が降りた後も、Smileは話し足りなかったようで、

  • Smile: Where does she live?(あの人はどこに住んでいるの?)
  • わたし:Maybe, near this station?(この駅の近くじゃないかな)
  • Smile: I wanna see her again.(また会いたいな)
  • わたし:If we’re lucky, we might bump into each other someday.(運が良かったら、いつかばったり会えるかもね?)

名前も知らない、通りすがりのアメリカ人。

でもこんな楽しい出会いがあるのも バイリンガル育児の面白いところかもしれない。

電車を降りて、家に帰る途中。モアナの次は、スーパーヒーロー。忙しい4歳です。

言語習得 と 臨界期

4歳7ヶ月。

月曜日は2週間ぶりのフランス語のレッスンでした。

Smileは週に1回。わたしは隔週でフランス語のレッスンです。

たった1時間ですが、毎回、レッスン後に感じるのが、脳みそがショートする程の疲労感。

新しい情報をなかなか脳が受け付けてくれません。

それに比べてSmileは、オールフレンチでも何の苦もなく レッスンを楽しんでいる。なんて柔軟な脳なんだろう、と感心します。

 

言語習得には、臨界期(critical period/ sensitive period)と呼ばれる言語習得に適切な時期があり、

ある年齢に達したら、言語の習得が難しくなるという仮説があります。

英語教育にも この説が多く用いられているのではないでしょうか。

「臨界期を過ぎる前に英語学習を始めよう」「ある年齢に達してしまってからでは遅い」

小学校の英語必修化の動きには、そんな風潮すらあると感じます。

確かに、大人になってから第二言語学習を始めた人は、第一言語 習得者あるいは早期に第二言語を習得した人に比べて、一般的に到達度が低く、個人差も大きいそうです(Ortega 2009)。

ただ、第二言語習得における臨界期仮説は、研究結果を一般化するには決定的な裏付けがないとも言われています。

そのため「臨界期」という言葉にとらわれ、焦ったり落胆するのではなく、一つの目安と考えると良いのかな、と。

さんごまみぃさんが、いろいろなバイリンガルについて書いていました。

言語はいくつになっても学び続けるもの。

言語をつかっていつまでも学び続けるもの。

わたしのフランス語学習は まだ始まったばかり。臨界期を とうに過ぎてしまったから習得は無理、なのではなく、

子どもと大人とでは言語習得の過程が違う。だからアプローチの仕方を変えてみる。そんな風に楽しみながら 学び続けたい。

Smileの第二言語、第三言語学習の様子は、いろんな気付きをもたらしてくれます。

プリスクールの帰り道。工作の時間に作ったヘンテコな物を両手に持ち、首から下げ、忙しいSmile。

臨界期を意識するならば、知識を詰め込むのではなく、この時期にしか培うことのできない感性や感受性を大切にしたい。

【参考文献】

Ortega, L (2009) Understanding Second Language Acquisition. London: Hodder Education

 

想像力 と 笑い

4歳6ヶ月。

Amelia Bedeliaは、Smileも好きな絵本の主人公。

Amelia Bedeliaは、明るく性格のよい家政婦さん。働き者の彼女ですが、なんでも「文字通り」に解釈してしまう困ったさん。

慣用句や比喩的な表現を聞くと、それを全て文字通りに解釈してしまうのです。

たとえば、雇い主に渡された仕事リストにあった、”dusting the furniture(家具ホコリをはらう)”というメモ書き。

Amelia Bedeliaは、”dust(粉を振りかける)”と文字通りに解釈してしまい、家具を粉だらけにしてしまいます。

昨日、Smileが読んでいたのは、Amelia Bedeliaが子どもの頃のエピソード。リーダー本としてシリーズ化されています。

この”Amelia Bedelia Hits the Trail(Amelia Bedelia ハイキングに行く)”で、Smileが特に笑っていたのが、ランチタイムに先生が言った一言。

“We’ll eat lunch on the bank. Dig in!”

(ここの土手でお昼を食べましょう。さ、食べ始めて!)”

Amelia Bedeliaは、”bank(土手)”を “bank(銀行)”に、

“dig in(食べ始める)”を “dig in(穴を掘る)”に、またまた文字通りに解釈してしまいます。

Smileも、読みながら “Not that ‘dig in’, right?(そっちの”dig in”じゃないよね?)”と 可笑しくてたまらない様子。

4歳になる前にAmelia Bedeliaの絵本を図書館で読んだときは、その面白さがピンと来なかったようですが、

おうち英語仲間のお姉ちゃんたちにジョークの面白さを教わってからは、言葉の持つ比喩的な面白さに興味を持つように。

ユーモアを理解するには、語彙力だけでなく 想像力も必要。

Amelia Bedeliaの、トンチンカンだけれど 想像力豊かな解釈を通して、わたしもSmileも 楽しんでいます。

動画は、「先生の名前の文字数が多い」と言って数えているところ。

英語ネイティブの子に 読みレッスン

4歳6ヶ月。

数日前、アメリカ人の友達から連絡があり、自分の子に読みを教えて欲しいとお願いされました。

4歳の子と 6歳の子。2人とも両親は英語ネイティブです。

4歳のEちゃんはインターに通っていて、6歳のBちゃんは日本語の幼稚園に通っています。3文字までは なんとか読めるけれど、フォニックス読みでは読めない単語は混乱しているとのこと。

そこで提案したのが、月に2回のレッスン。子どもに30分。残りの15分はママ達に おうちでの取組みを説明。

わたしが普段 教えている子どもたちは、母語が中国語だったり韓国語の子もいますが、普段の会話のほとんどが日本語の子たち。

英語に普段 接していない子に読みをフォニックスを教えるのと、母語が英語の子たちに それを教えるのとは 質が だいぶ違ってきます。

一番違うのは、スピーキング力と豊富な語彙力。

英語に接していない子は、フォニックスのルールで「nest」という単語が読めたとしても、それが「巣」だと知らなければ、読みも なかなか進めることができません。

だから、フォニックスのルールを入れると同時に、語彙も増やすアクティビティをしていかなければならない。

でも英語ネイティブの子たちは、既に語彙力がある。

文構造も身に付いているので、ルールとサイトワードさえ身に付き、読むのが嫌いでなければ、勘で読み進めることができます。

そういった子たちが飽きないようなレッスンを考えるのも 良い経験になりそうです。

5歳のBちゃんは、こちらが たじろぐほどのお喋り上手。子ども達の英語力に負けないよう、わたしも頑張りたいと思います。

Smileも大好きなお友達なので、「レッスンは参加する?見てる?」と聞いたら、

  • Smile: I wanna join, but can l play upstairs if get bored?(参加したいけど、飽きたら上で遊んで良い?)

普段のレッスンではSmileは、 答えが分かっても他の子を優先させなければなりません。今回も自分の役割を分かってくれているようです。

縦割り sleep over

4歳6ヶ月。

先週末は、お友達にお誘いいただき、家で英語の取組みをしている仲間でお泊り会に行ってきました。

大人7人。子どもは 3歳から8歳までで、11人。

わたしは夕方まで仕事だったので、夕食以降からSmileと参加しました。

Smileが3歳になったばかりの頃からの お友達もいるし、最近 仲良くなったお友達もいます。

それでも 会えば会うほど好きになる、魅力のあるママと子ども達です。

そんな楽しい場で 今回 Smileが影響を受けたのが、ポケモンカード。

大きいお兄ちゃん達の輪に入りたい。

大きいお姉ちゃんとポケモンカードについて話したい。

そんな想いからか、帰り道に珍しくSmileがポケモンカードをねだってきました。

  • Smile: I want Pokemon cards. Can you buy them for me? You can buy it (them) at a conbini.(ポケモンカード欲しい。買ってくれる?コンビニで買えるよ)
  • わたし:Okay, we can stop by at the conbini near our house.(じゃあ、家の近くのコンビニに寄ろうか)
  • Smile: 《泣きそうになりながら》But I want it now…(でも今欲しい….)
  • わたし:I’m carrying a lot of stuff now. And it’s a little hard for me to look for the cards right now. Can we go later?(今は荷物が多くて、カードを探すのは大変だから後でもいい?)
  • Smile: 《半べそで》…Okay.(わかった)

電車の中でも しばらくベソをかいていましたが、帰宅後、コンビニで買ってもらい、大満足のSmile。横浜の両親にも早速 自慢していました。

以前、「モチベーション」は学習者の「移り変わるアイデンティティ」と切り離せない関係にあり、

学習者が第二言語に「投資」するか否かは、「なりたい自分」がどう変わるかで変わって来る、と書きました(過去の記事『モチベーションと投資』)。

Smileが英語を遠ざけてしまわず、時間と労力を投資してまで英語を使い続けたいと思ってもらうには、

今後 日本語環境に囲まれてからも、Smileが英語で伸び伸び過ごせるコミュニティを維持していかなければいけない。

英語を話すことが決して特別ではなく、誰もが自然体でいられる場。

先日のお泊り会は、まさにそんなコミュニティの一つなのだなぁ、と改めて感じました。

お風呂も入り、ポップコーンを食べながら、皆んなで映画鑑賞し。普段は滅多に出来ないことなので Smileは大喜び。

 

 

 

ヘレン・ケラー

4歳6ヶ月。

おととい、プリスクールのお仕事の時間に読むはずだった『ヘレン・ケラー』の本。時間がなくて、昨日、バスの中で読むことに。

もう一回 読みたかったようで、プリスクールに着いたら 1人で読み始めました。

4歳になったばかりの頃、エレベーター内にある点字や、ホーム上や道路上にある点字ブロックについて 興味を持ったSmile。

そのときに、目が見えない人や耳が聞こえない人がいて、点字や点字ブロックはそういった人たちのためにあると話しました。

そのときのSmileは、なんとなく 分かったような 分からなかったような。でも今回の本で 前よりも理解できたようです。


普段 意識せずにいることを聞かれ、わたしが学ぶことの方が多いです。

幼稚園への憧れ

4歳6ヶ月。

Smileは、6歳まではプリスクールに行かせようと考えています(過去の記事『インターではないプリスクール』)。

仲の良い友達がみんな卒業してしまったら また状況も変わるかもしれません。

今のところ Smileもそれで納得していますが、たまに幼稚園への憧れを見せます。

昨日も、ビデオ通話で両親と話していたときのこと。「年中」という言葉が思い出せなくて、泣きそうになったSmile。

  • Smile: あれ、なんだったっけ。
  • 母: どうしたの?
  • Smile: 春休みがあって なんだったっけ。
  • わたし: 春休みがどうしたの?
  • Smile: 《涙を浮かべて》春休みが終わったから なんだったけ
  • わたし: 年中のこと?
  • Smile: 年中?
  • わたし: 春休みが終わったから、Smileは年中の歳になったんだよね?
  • Smile: 《頷いて、両親に向かって》うん、年中になったんだよ。
  • 両親: ああ、そうー。よかったね!
  • Smile:《わたしに向かって》(To) Who can I say Nenchu?(誰に「年中」って言えるかな?)
  • わたし: Anybody. Anybody who you want to say it to.(誰でもいいよ。言いたい人には 誰でもいいんじゃないかな)
  • Smile: 《嬉しそうに》Anybody?(誰でも?)

そんなやり取りがあり、今朝 バスで隣の女性に話しかけられたときのこと。

  • 女性: 本、読んでもらってたの?いいわね。何歳?
  • Smile: 4歳です。
  • 女性: あら、そうなのー。
  • Smile: 年中です。
  • 女性: あら、そうー。いいわね。
  • Smile: 《自信たっぷりに》春休みが終わったから!

早く大きくなりたいSmileは、「年中の次は 年長だよね」と 朝からずっと その繰り返し。

園庭があって、子どもも大勢いる幼稚園に 憧れるSmile。

でも 社会性もきちんと育っている様子を見ると、もうしばらくは こじんまりとしたプリスクールでもよいかな と感じています。


昨日のクッキングクラスの様子。料理する前に、そら豆の さやがどうなっているかを 勉強中。Smileは一番奥。