躍動感あふれる絵本

4歳4ヶ月。

昨日、”The Magic Horse of Han Gan(この世でいちばんすばらしい馬)”を図書館で借りてきました。

Smileが「読みたい」と言って手にとった絵本。絵があまりに美しく 迫力のあるもので わたしが引き込まれてしまいました。

舞台は中国。8世紀に実在した画家ハン・ガンが主人公です。

少年ハン・ガンは馬の絵を描くのが大好き。だけれど、家が貧しく紙と筆を買うお金もありません。

ある時、ハン・ガンの才能が有名な画家に認められ、画家として腕を磨いていきます。

でもハン・ガンの描く馬は縄につながれているものばかり。「なぜ つながれている馬ばかり描くのか?」と聞かれ、ハン・ガンは「あまりに生き生きしているものだから、紙から飛び出てしまうからさ」と答えます。

それ以来、ハン・ガンの描く馬は、まるで生きているようだという評判が流れるように。

その噂を聞きつけた武将が、「敵に勝つために馬を描いてほしい」と頼みにきます。

ハン・ガンは渋々その武将の言う通りに馬を描きます。でも絵から馬が飛び出るなんて、冗談で言ったこと。本当に飛び出すはずがない、と絵を燃やそうとするハン・ガン。

その瞬間、炎から ものすごい勢いで飛び出てきたのは、たぐいまれに見る素晴らしい馬。そして武将と共に暗闇に消えていきました。

というように物語は続きます。勝利を重ね、どん欲になっていく武将とは対照的に、戦いの虚しさに悲痛な想いで逃げ出す馬が描かれています。


Smileには少し難しかったようですが、引き込まれるように絵に見入っていました。

この絵本の作者は、当時のハン・ガンの手法を真似て、挿絵を描いたそうです。元はフランス語で出版されたそうですが、日本語訳もあるようです(『この世でいちばんすばらしい馬』)。

日本語訳には、読み聞かせできないほど残酷な描写もあるそうですが、英語にはありませんでした。

もしかしたら、英訳される際に手直しされたのかもしれません。

Smileが手に取らなかったら出会えなかった絵本。心温まるような話ではないけれど、こんな風に考えさせられる絵本も読んでいきたいです。

現存するハン・ガンの描いた絵。
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