根比べ

3歳1ヶ月。

プリスクールでは、2歳からdrop off(預けること)ができますが、スクールに入ってまず練習するのが、手を繋いで歩くこと。

スクールから公園までは、大人の足で片道5分ですが、その往復は、大人と手を繋ぐか、上手に手を繋げるようになった子はロープをつかんで歩きます。

そして、最初はこの「手を繋いで歩く」ことが、皆んな上手にできません。2歳はイヤイヤ期の真っ最中というのもあり、手を振りほどこうとする、抱っこしてもらいたくて泣き叫ぶ、脱走する、道に大の字になってジタバタする、座り込む・・・本当に様々な形で抵抗します。

でも、2歳以上は、歩くべきところでは基本的に抱っこしないことになっているので、説得したり、交渉したり、歩くのをひたすら待ったり、あの手この手でその子が歩いてくれるように働きかけます。

Smileもこの一人でした。drop offに向けて、1歳11ヶ月から抱っこせずに歩かせる練習を始めたのですが、あれほどSmileと向き合った日々はないと思うほど、毎日が格闘でした。

歩き始めて30秒後、手を繋ぎたくない!と手をひねって抜こうとし、大声で泣き叫び、座り込み、コンクリートに頭を打ちそうな勢いで仰け反る。そんな状態で、わたしはSmileの手首と手を握って、ひたすら説得。

  • You have to hold mommy’s hand. It’s very dangerous to walk by yourself! If you get hit by a car, you could get hurt. And mommy would be very sad.(お母さんの手を繋がないと駄目。自分で歩くのはとても危ないの。車に引かれて怪我したら、お母さん悲しい)

でも最初の数ヶ月は、まさに根比べ。スクールでない時も、できるだけ手を繋いで歩くようにしたのですが、家を出て、ものの数分で”Nooo!”と大泣き。

そのため、最初は5メートル先に目標地点を見つけ、

  • Can you see the red mailbox over there? I can pick you up there. Let’s walk a little bit more.(赤いポストが見える?そこで抱っこしてあげる。もう少し歩こう)

そこまで歩けたら、また5メートル先まで歩く…という繰り返し。歩き疲れたら抱っこして、しばらくしたらまた下ろすという感じでした。そして数ヶ月経ったある日、いつの間にか自宅から駅までを歩けるようになっていました(大人の足で10分強で、Smileの足で30分弱)。

今では、わたしからしても「よく歩いたなぁ」と思うくらい、よく歩いてくれますが、それでも気が乗らない時はまだ「抱っこ」を要求するときもあります。

一週間前も、プリスクールの帰りに急な坂道を2人で歩いていたら、スクールで疲れたのか(数分前まで走り回って遊んでいたのに)、

  • Smile: 《急に足取りが重くなり》抱っこ・・・
  • わたし:What’s that?(何て言ったの?)
  • Smile: 《泣き声になり》抱っこして
  • わたし:What’s “抱っこ”? Is that a food?(抱っこって何?食べ物?)
  • Smile: 《泣き声がちょっと笑い声になり》Nooo!
  • わたし:What does “抱っこ” mean? Mommy doesn’t know what it means.(抱っこってどういう意味?どういう意味か分からないな)
  • Smile: Pick me up!(抱っこして)
  • わたし:《さらにトボケて》What’s that? Can I eat it?(それ何?食べられる?)
  • Smile: 《笑いながら》Nooo! It’s not a food!(違う!食べ物じゃないもん)

というやり取りをしながら、結局、大人でもきつい坂道を歩いて上りきりました。Smileの気分が乗らないときは、こんな作戦も利かないかもしれませんが、それでも一年前に比べたら本当に楽になりました。