暗い時代の 心あたたまる絵本

5歳6ヶ月。

ここ最近、アメリカ人の友人に貸してもらった絵本を気に入って、何度か読んでいます。

The Gardener “という絵本です。

The Gardener (Caldecott Honor Book)

時は1930年代のアメリカ大恐慌。

主人公リディアという少女が綴る手紙で 物語は進んでいきます。

父親が職を失い、長い間 仕事に就けないために、リディアはパン屋を経営する叔父の元へ預けられます。

時代が時代のため、笑わない叔父。

そんな叔父の元で、リディアは大好きなガーデニングを続けます。

そして秘密の屋上庭園いっぱいに花が咲いたとき・・・

・・・というとても心あたたまるお話。

暗い時代でも ガーデニングを通して、明るく前向きで 周りに元気を与えるリディアの姿に元気をもらえる、そんな絵本です。

下の音声は、リディアが大好きなパパ、ママ、おばあちゃんに宛てた、物語最後の手紙を読み聞かせしているものです。

ずっと笑わないリディアの叔父。

でも本当は、お花いっぱいのケーキを作ってしまうほど 温かい心の持ち主。

そんな叔父の優しさもにじみ出るお話です。

5歳には酷だけれど

5歳6ヶ月。

Smileが、わたしの英語レッスンにアシスタントとして参加するようになったのは、2歳になる前だったでしょうか。

Smileにとっては、全て分かることばかりなのに、カルタ取りゲームでは 他の子を優先しなくてはいけないし、少しでも ふざけてもいけない。

3歳前は、駄々をこねてレッスンが中断するということもありました(過去の記事『If』)。

でも3歳半くらいには、他の生徒さんのロールモデルとしても、アシスタントとしても欠かせない頼もしい存在に(過去の記事『物分かり』)。

そしてもうすぐ5歳7ヶ月。

少し難しい課題をSmileに課してみることにしました。

「レッスンに付いてきていない子を手伝う」ということ。

わたしの英語のレッスンでは、Smileはレッスンの内容が全て分かって当然の立場にいます。

他の生徒さんは、できたら「すごい!」ことなので褒めまくりますが、

Smileの場合はアシスタントという立場なので できて当然。その上で 他に分からない子がいたら、その子を手伝う配慮ができるようになって欲しいな と。

そのためには、これまでのようにレッスンに参加するだけではなく、一歩引いて客観的な視点でレッスンの進行を見ることが必要となります。

5歳にとっては酷なことですが、保育園などに預けずに一緒にやると決めたため、もう少し二人三脚で頑張ってみようと思います。

バイリンガル育児でも大切にしてきた、言葉の配慮や 周りを見るバランス感覚。

親の目が届かなくなる小学校生活まで あと一年。

それまでに、inclusive(排他的でない)な部分がより育ち、且つ 嫌な思いをしても挫けない心の強さも育って欲しい。

日々の生活だけでなく、英語のレッスンを通して それを伝えられたら と思っています。

ここからが本当に大事な時期かもしれません。

バイリンガル宝探し

5歳6ヶ月。

週末は、友人の結婚式のため、Smileを実家に預けて山梨の方まで行ってきました。

夜帰ってくると、2階の壁に何やら張り紙が。

“This way(こっち)”

“Come here(こっち来て)”

「フムフム」と廊下を進むと、

“You’re almost here.(もうすぐだよ)”

「なるほど、Rが鏡文字になっているな。”You’re”は音通りに “Your”としたんだな」とSmileを思考を推測しながら、最後の張り紙。

“You’re here(着いたよ)”

「お、ここのRはちゃんと書けてる」と感心しながら、自分の部屋に入ると、机の上にまた封筒が。

包みには「Smileから」と書かれていました。

「なんだろう?」とガサガサ開けると、中には手紙が。

ぐらんまのへやにあるよ

ぜんぶふくが

Smileより まみにあげるよ

まみのへやにおくよ。

「まみ」は「マミー」です。「Smileより まみにあげるよ」は、おそらく「Smileからマミーに手紙をあげるよ」なのかな、と。

どうやら手紙というより、自分の服が母の部屋に干してあるという報告のようでしたが、

「ぷぷぷ」と可笑しくなるような報告。

ところどころ 平仮名が書けていなかったり、スペルも違っていたり。でもSmileの思考過程が見えて 「なるほどなぁ」と感心。

それにしても壁に貼ってあった指示は英語、手紙は日本語。

面白いなぁ。

ドリルに歓喜の声

5歳6ヶ月。

少し前から漢字に興味を持ち出したSmile。

漢字ドリルが欲しいとしばらく前からせがまれていたのですが、

「うん、もう少ししたらね」と先延ばしにしていました。

でも最近は、気がつくと平仮名で手紙を書いたり、英語で文を書くようになり、書くことが楽しくて仕方がない様子。

「そろそろ日本語のドリルも買うかな」と思えるよつになったので、先日ついに買いました。

帰りバスの中で、すかさず本屋の紙袋を見たSmileは、

  • Smile: What did you buy?(何を買ったの?)
  • わたし: Some books for S’s birthday, and a workbook for you.(Sちゃんのお誕生日に何冊かの本と、Smileにドリルも買ったよ)
  • Smile: For me? Can I see? 《紙袋を覗く》「はじめてのかん字」。Yaaaay!! Thank you, mommy!(わたしに?見てもいい?「はじめてのかん字」。やったぁ!マミー、ありがとう!)

…と歓喜の声。

あまりの喜びように こちらがビックリです。

漢字を練習したくてたまらず、でも わたしがドリル系を好んで買わないので、本当に飢えていたようです。

バスの中で 早速 数ページを楽しそうに進めるSmileを見て、「変わってるなぁ」と流石のわたしも 苦笑。

ワークブックやドリルは 暇つぶしにしかやってきませんでした(過去の記事『ドリルは暇つぶしに』)。

でもそんなSmileもあと半年で6歳。

「さすがにもう良いか」とドリル系を習慣的にやってみようという気持ちになってきました。

最初の数ページは平仮名。こうやって四角の中に書くのが新鮮な様子。

多様性を主張する

5歳6ヶ月。

先週、Smileと『グレイテスト・ショーマン』を映画館に観に行ってきました。

映画のレビューでは「8歳以上」というのも目にしたり、イギリス人の友人も「小さい子向けではないかも」と言っていたので、

Smileがもう少し大きくなってからにしようと思っていました。

でも今回、劇場で観ることにしたのは、バイリンガル育児で大切にしていることが、テーマ曲で歌われていたから(過去の記事『多様性と異文化理解』)。

Smileが2歳くらいから、「多様性を受け入れる柔軟性」を意識しながら接してきましたが、

来春、小学生になり、わたしの目の届かないところで過ごす時間が長くなることを考えると、「多様性を主張する強さ」も持っていてほしいな、と。

人と違うことで差別されたり嫌な目にあったりしたとき、「自分は自分」と自分の軸を持っていられるか。

そんなことを考えていたので、映画のテーマ曲でもある”This is Me”を劇場で体感して欲しいと思いました。

映画自体は、史実と違うものとして賛否両論があるようですが、それでも歌から多様性を感じられたようで 観に行って良かったと思います。

映画から大興奮で戻り、早速 歌詞カードを催促され作ったのが こちら。モアナのときよりも文字数が うんと増え、表現も難しくなりました。

下の動画は、”This is Me”のセッション光景。

映画でこの曲を歌うキアラ・セトルが、初めてマイクの前で歌を披露したときの映像だそうです。

歌っているときに心が動いているのがよく伝わってきます。

この歌の歌詞のように、しなやかなだけでなく、たくましくあって欲しいです。

音読の効果

5歳6ヶ月。

Smileがチャプターブックを読み始めてから 数ヶ月になりますが、黙読はまだ出来ないので、音読で一冊を読み切ります。

70ページほどの本を一冊まるまる声に出して読むので、「喉も疲れるだろうになぁ」とも思いますが、本人は特に苦に思っていないようです。

そしてこの数ヶ月で、Smileのスピーキングに変化が。

日々のインタラクティブなインプット量は特に増えている訳ではないのに、前よりも使う語彙が増えているのです。

考えられるのは、やはり毎日の音読。

今 読んでいるのは、お友達に借りたThe Magic Tree House シリーズですが、会話が多いのでSmileも読みやすく、使える語彙が少しずつ増えていっているようです。

The Magic Tree House Library: Books 1-28

大人のクラスでも、毎回 必ず生徒さんに音読してもらうくらい、音読を大切にしているのですが、身近なところで効果を再確認。

英語のスキルを大きく分けると4技能(speaking/ writing/ listening/ reading)。

リーディングやリスニングのようなスキルは受信型スキル

スピーキングやライティングは発信型スキルと言われていますが、音読は特に発信型スキルを伸ばすのに必要と考えています。

口に出して読めない単語は、スピーキングでも使えないからです。

裏を返せば、口周りの筋肉に覚えさせた言葉は、スピーキングでもすんなり出てくるということ。それが定着すれば、もちろんライティングでも使えるようになると感じています。

もちろん、受験英語といった、発信型スキルをそこまで必要としない場面では、音読の必要性は低いかもしれません。

でも、Smileが黙読ができるようになっても音読の習慣は続けて欲しいのは、「使える知識」として身に付く効果があると考えているからです。

大学院時代も「多読」のことについて勉強しましたが、何とも奥が深い。

どこでも音読。最近は少し小声になってきました。

バイリンガルの友達の存在

5歳6ヶ月。

春休みに入り、家庭で英語の取組みをしているお友達と会う機会が続いています。

お泊り会に、キッザニアの英語プログラム、プレイデート。

普段、あまり会えない友達にも立て続けに会えたので、Smileも嬉しそうでした。

そんなお友達と遊んでいるSmileを見て、改めて ブログを通して知り合った友人たちの存在に感謝。

この繋がりが心地よいと感じるのは、英語力は関係なく、皆が対等な立場であること。

「言語に優劣はない」というのは、バイリンガル育児でも大切にしてきたことですが、

それでも、「英語が話せる=すごい」という空気は少なからず周りでも感じてきました(過去の記事『英語格差という問題』)。

そういった言語の優劣関係や、年齢による上下関係が存在しない、対等な関係だからこそ、また会いたいと思うし、Smileも居心地がいいのかもしれません。

Smileにとって、兄弟姉妹のような存在が出来るのもとてもありがたいです。

3度目のキッザニア英語プログラム。気の置けない友達と一緒というのが また楽しいようです。

「書きたい!」という気持ち

5歳5ヶ月。

昨日はプリスクールのお当番でした。

ワークタイム(モンテッソーリ活動)は、基本的には他の友達のワークは邪魔をしてはいけないことになっています。

口を出さずに側で見ているのはOK。

そんなことにも慣れている子ども達なので、自由に遊んでいる子もいれば、騒音を気にせずワークに取り掛かる子もいたり、面白い空間です。

6歳の友達のワークが気になって、側でそれを見ていたSmile。

まだ自分のワークの時間じゃないのに、一心不乱に紙に何かを書いているなと思ったら、こんなものを書いていました。

ちょうどサークル・タイムで、「B」から始まる言葉について皆んなで話したのですが、その続きがやりたかったのか、「B」から始まる言葉を使って お話を作ったそうな。

The boy had a bat and the bat was bad and the bat hit the boy and the boy threw the bat

the end

(その男の子はコウモリを持っていて、そのコウモリは悪い奴で、コウモリが男の子を叩いたので、男の子はコウモリを投げました。おしまい)

話の展開もユニークだし、最後の”the end”もSmileらしくて、吹き出してしまいました。

まだ文章のルールも何も教えていないし、書く練習もほとんどしていないですが、今はこうやって書きたい意欲が出てくる方が大事。

Smileに対して、ドリルなど書く練習を始めたのは4歳半になる前(過去の記事『運筆力を高める動作とその後』)。

それまでは、洗濯バサミを開いたり閉じたりする動作や、ボタンをはめたり外したりする動作、厚紙をちぎる動作、ハサミを上手に使う動作、

そういった運筆力を高めることばかりしていました。

もちろん、本人が書き方を知りたければ教えてきましたが、その程度。なので本人も何かを書きたくて仕方ないようです。

お勉強系の取組みは苦手なわたしですが、書くこと以外でも、

Smileの「したい!」という気持ちを大事にして それに応えられるような環境作りはしていきたい、改めてそう感じました。